『生きて帰ってきた男』読了。 読書 2016年03月09日 『生きて帰ってきた男』ーある日本兵の戦争と戦後 小熊英二 シベリア抑留から帰還した著者の父の話。 興味深いのは出兵前から現代までの話が淡々とまとめられていること。 ややもすれば抑留中の辛い話に終始しがちな体験記とは一線を画す本。 著者である息子の「未来がまったく見えないとき、人間にとって何がいちばん大切だと思ったか」との問いに父謙二の「希望だ。それがあれば、人間は生きていける」と答えた言葉が印象に残りました。 経験した者にしか語れない話がここにあります。 PR